MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

Roon 導入(3)

 

 

 以前、スイングジャーナル誌の記事で、Jazz/Audio 評論家の寺島靖国氏が Rey Audio を購入する際「シングルWooferの RM-11 にしようか、それともバーチカルツインの RM-6V にした方が良いのか」と迷っていたら、横にいたイルンゴの楠本さんが「シングルのRM-11 で最高の音が出た時、バーチカルツインのRM-6V ならもっと良い音が出ただろうと必ず考えるはずだ、だからRM-6Vにした方が良いと思う。」と言ったので、その通りRM-6V に決めた、という一文がありました。

「標準機 Nucleus で最高の音が出た時、上級機 Nucleus Plus ならもっと良い音が出ただろうと考えるはず、だから上級機を買った方が良い」、、、イルンゴの楠本さんの名言を思い出し、今回は上級機「Nucleus Plus」を買うことに決めました。

 5月連休に入って、我が家に「Nucleus Plus」が届き、実際にラックの上に載せてみると、結構小さい、、、下にあるAccuphase社のプリアンプの半分程度の大きさしかありません。 

 ネットワークオーディオの礎となった「LINN社のKLIMAX DS、DS/2」は、コンパクトなサイズと非常に洗練された工業デザイン (Smile design)、アルミ無垢材から削り出された素晴らしい仕上げのシャーシ、いつか必ずKLIMAX DS/2を、と見た瞬間に感じました。きっと10年後に見ても素晴らしいと感じるであろう不朽の名デザインだと思います。

しかし最近のネットワーク・オーディオの製品はどれも、薄い板金製の貧弱なシャーシ、お粗末な外観デザインの製品が多く「見えない様にラックの裏に隠して使わないと」と考えてしまうくらいモチベーションが下がる製品が多いです。

この「Roon Nucleus Plus」は、10年後に見ても素晴らしいと感じるか否か分かりませんが、Core i7 のフルパワー時の放熱をファンレスで補償するために、シャーシ全体が冷却フィン構造として設計され、目的に適った小型なサイズ、一応「無難な外観デザイン」と言えます。

オーディオ評論家諸氏の記事によると「削り出しシャーシ」とか「アルミ・ダイキャスト製のシャーシ」と説明されていますが、左右の放熱フィンと前後パネルが一体構造であることを考えると「削り出し」で製作するとコストが高くなるし「アルミ・ダイキャスト」としたら左右のフィンがもっと丸みを帯びているはずです。(Accuphase社のパワーアンプ群の様に)だから「押出し加工(Extrusion)」ではないか、と自分的には考えていますが、一般的なExtrusion工程から考えると、これは少々寸法が大きいので実際に何なのか分かりません。Roon社のエンジニアに聞いてみたいポイントです。

上面パネルだけは別体部品で、内部からスクリューで固定されていますが、この上面パネルにCPU(Core i7)が直接取り付けられていて、放熱を確保している構造です。