今年の初めから音楽再生プラットフォーム「Roon」を導入し、その音質とソフトの完成度の高さがとても気に入って使用していますが、「Roonという企業が、今後も長く存続して行けるのか」という不安は常にありました。
そして 11月28日に「Harman acquires Roon!」というニュースを見て「やはり、心配していたことがついに、、、」と驚きました。内容をよく読んでみると、買収したのはオーディオの「ハーマン」とのことでした。
日本におけるハーマン社は、JBLやMark Levinson などの著名ブランドを扱っていて、自分としてはMark Levinson のアンプ修理調整で何回もお世話になり、ハーマン社のサービス部門の親身な対応は非常に満足だったので、今回の買収が「ハーマン社」でむしろ良かった、と考えています。
ハーマン社自体は現在、SAMSUNG社の傘下にあるので、これで安心とは言えませんが、AKGやJBL、Mark Levinson など著名なオーディオ製品を扱う企業の傘下に入ったと考えれば、経営的な安定は期待できるし、他のIT企業などに買収されるよりずっとマシだと思っています。
しかし、今後の開発の方向性に親会社の意向が悪影響を及ぼして、Roonの当初からの「高い志」が曲がって行ってしまうという心配もあり得ます。
以前は毎月何回も購入していたHDtracks というハイレゾの音楽サイトから、最近では「20% OFF」とか「50$ OFF」などと頻繁に割引メールが届く様になり、だんだんとサブスクリプションに押されているのだろうか、と感じる様になりました。
「Roon」は、自分が収集したNASの音楽データ資産とTIDALやApple Musicなどのサブスクリプションが融合できるのが最大の特徴であり魅力なので、昨今のサブスクリプションの台頭は「Roon」愛好家にとっては、むしろ良い傾向だろうと考えています。