PCオーディオを手始めに、デジタル・オーディオを初めて約15年、デジタルノイズやネットワーク関係のノイズには、今まで全く気にしていませんでした。 しかし昨年暮、Roonを導入して以来、光ファイバーケーブルに関しての記事が目に止まる様になり、特にルーター以降のLAN環境で「デジタル・ノイズが臨場感に及ぼす悪影響」を知って、やる気になって来ました。
実際に何を対策すれば良いのか、、、最近のトレンドは「オプティカル・アイソレーション(光絶縁)」らしいです。 電気信号を光の信号に変換すれば、確かにノイズは遮断できるのはエレキに弱い私でも理解できますが「電気を光に変換する時に、DACの様に音質が変化するのでは」という疑問も湧いてきますが、重箱の隅をツツいていると前に進めません。
ハイエンドクラスのネットワークプレーヤーやハブには「SFP端子」と呼ばれる光通信用の端子が付いている機種もあるので、この場合はこれらSFP端子を光ファイバーケーブルで接続すれば、目的の「光ファイバーで電気的ノイズを遮断」が完成します。
我家の場合はというと、ネットワークプレーヤーにもハブにもSFP端子は付いていないので、今まで通りのLANケーブル(RJ45)で出し、これを光信号に変換して光ファイバーで送信し、今度は光信号から電気信号に変換して、またLANケーブルで出す、という2台の光メディアコンバーターを一体化したユニットを製作すれば完成です。
自作する場合と市販の「Fiber Box 2」を比較した分かり易い説明図がネット上にありました。
2台の光メディアコンバーターは、Amazon で入手できます。他メーカーでも出しています。私は2台セットの製品を揃えました。光ファイバーケーブルも、同じくAmazon で「シングル・モード」のケーブルが5本入1200円で買えます。
これら2台の光メディアコンバーターを一体化してシャーシに収めた製品が「Ediscreation Fiber Box 2」で、標準モデルが23万円、上級モデルが40万円となっています。 見た瞬間に買いたくなる様なExcellentな外観デザインではないですが、上記の「電気 → 光 → 電気」の変換をこれ1台で済ませるスグレモノです。
「OCXOクロックを採用」とか「ByBee Quantum Purifiers素子を採用」「リニア電源」など、エレキに弱い自作マニアでは実現できそうもないスペックが記載されています。
さて、どの位のレベルのものが自分で製作できるのか、実験しながら、楽しみながら自作でやってみようと思います。
追記:
最下段に「高品質な航空機グレード6061 ソリッド・アルミニウムCNC加工ケースを採用」との記述がありますが、最近の百万円を超える様なハイエンドのオーディオ製品によく見かけるフレーズです。 一般のオーディオマニア諸氏は、すんなり読めるかも知れませんが、多少でも金属材料を知っていれば「奇妙な記述」だと気が付きます。
「航空機グレード6061 アルミ」とのことですが、「6061 アルミニウム」は一般的な切削加工や引抜加工などに適した、加工性に優れた(加工し易い)安価な材料で、決して特別なアルミ素材ではありません。 一般的な用途として、一戸建の家屋やマンション/アパートの窓枠やドアなどに広く使われている「アルミサッシ」の材料が「6061 」です。
同様の記述は日本製の、一千万円を超えるアルミ製エンクロージャーのSPシステムにも見たことがあります。「6061 アルミが航空機グレード??」と機械系の学部の大学生に笑われそうです。
こんな記述をしなくても「Ediscreation Fiber Box 2」は優れた製品ですから、欲しい人は必ず買うでしょう。
良い音を追求している「純真なオーディオ愛好家」を惑わせる様な、ツッコミを入れられる様な奇妙なフレーズは控えた方が良いですね。