MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

ウーファー用エンクロージャー(10)

 
 
 
 ウーファーユニットTL-1601bを搭載して、やっとそれらしい形になりました。
ここまで来ると、俄然モチベーションが上がります。 前バッフルだけは色の調合が悪くて綺麗なウォルナット色にならず、結局その上から黒のツヤ消しとしましたが、それを言わなければまあまあの出来です。(いずれオーディオ仲間たちが来て「やはり前バッフルもウォルナット色だったら、もっと良かったのに」などと言われそうですが、、、)
 
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  TL-1601bウーファー用の取付けスクリューは、以前TL-1601aを購入した時も、レイオーディオRM-6Vを使っていた時も、クロモリ製(黒色)キャップスクリュー「M5」を使っていました。
これは「フランジ・ソケット・スクリュー」という六角穴のネジ頭にフランジがついた形状のもので、近所のホームセンターで取り揃えている様な一般的な製品ではないのですが、今回受注生産品として購入したTL-1601bユニットに付属していたのは、「何だ、これは、、、」と言いたくなる様な、通常の「+頭」のM5スクリューでした。
 
 英文の取説には「締め付けトルク値」の指定はなく、トルク・ドライバーを使って正確なトルクで締め付けいるユーザーは少ないのかも知れません。しかしフォステクス社の10cmユニットの様な「+頭の木ネジ」よりは多少マシ、といった程度のレベル。 仮にもスタジオ・モニター向けプロ用途に販売されているTL-1601bウーファーを固定するためには、こんな「+頭」スクリューなどではなく、やはり以前の様な「フランジ・ソケット・スクリュー」を採用してもらいたいところです。
 
 今回は前後のバッフルを連結する8本の真鍮棒を使うため、この「M5」サイズのスクリューではなく一つ上の「M6」サイズのスクリューを採用しています。 TL-1601bユニット前面のガスケットの孔の直径は一回り大きく、フレームの孔の直径も7ミリとなっていて、M6スクリューが十分に使える直径となっています。(元々の設計はM5ではなくM6スクリューを使う様になっていたのでは、、、と考えてしまいます)
 
 エンクロージャー内部に使うSPケーブルには、レイオーディオRM-6Vの時から使っているオルトフォン製SPK400を使いました。それ以前に使っていたTAD製の「CGR-1」という太いケーブルと同じ構造ですが、CGR-1より柔軟性があって使い易いケーブルです。 中身はスパイラルな4芯で、対角線上にある2本を1本として使います。 以前は皮膜を剥いた状態でそのままTL-1601bのターミナルに接続していましたが、今回は「圧着カシメ端子」を使いました。2本ずつまとめると「8.0sq」となり、近所のホームセンターでは圧着端子の最大サイズは「5.5sq」までしかなかったので使えず結局、必要数はたった4個なのに大箱(100個入)を発注することになりました。
 
 これまで我家で使って来たオルトフォン製「SPK400」もTAD製「CGR-1」も、そして一番最初の頃に使っていたレイオーディオ製「Monitorlink *1ds」というケーブルも、これらには一番外周にワイヤーメッシュのシールド層があって、レイオーディオが提唱する「TSS (Total Sleeve Shield)」を実践する事ができる、ということになっています。
                    

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 一番外周のシールドからウーファーのフレームへ1本(RM-6Vの時は、上下のウーファーに各々1本ずつ)、ホーン・ドライバーの取り付けスクリューへ1本、これらを最終的にはパワー・アンプのシャーシに落とすという作業が必要です。
 
 例えば、大音量でボイスコイルが飛んだ時に、SPケーブルのプラス側がアンプのシャーシと短絡することになるのではないのかな、、、エレキ関係が苦手な私には詳しいことが分かりませんので不安がありました。
 
 SPケーブルにシールドを施して何か効果があるんだろうか、、、長年使って来ましたが、私の大雑把な聴覚では音質の差異は判別できませんでした。(いわゆる「猫に小判、ブタに真珠」です)
 
 シールドの付いたケーブルやメートル単価が数万円のケーブルも確かに効果があるだろうけど、それよりも「短く使うこと」の方が大切なのではないか、、、。(我が家ではパワーアンプを極力近づけて、レイオーディオの時でも1m長以内、現在では0.5m長まで短くしています)
今ひとつ明確な効果も分からないし、シールドの結線作業をするのも結構大変なので、
今回からシールドは使わないことにしました。
 
 あとはサランネット、、、JBL純正のサランネット生地(ジュート麻、オフホワイト色)は入手できないので、何か他の生地を探さなくてはなりません。 どこに問い合わせても「取り扱っていません」と断られ、結局我が家のオーディオルームの内装を施した時に四隅の低域吸収コーナーの表面に使ったサランネットと同じ生地を採用することにしました。(徳島県にある「インテリアセンター」という販売店から購入しました。コイズミ無線などのオーディオ専門店よりも単価も安いので、多めに購入する時にはこの店がお薦めです) 
 
JBL純正のサランネット生地が見つかったら交換することにし、今回は先へ進めることにします。