MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

システム機器の構成 (2015年8月)

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 最初は、いつもの様にMiles Davis「Kind of Blue」の192kHz/24bit、そしてソロ楽器試聴用の Midori Goto「Encore!」の192kHz/24bit。 クロック同期をしない設定で試聴し、その後でクロック同期させた設定を試聴しました。 
 
 クロック同期無しの状態では、今までのDEQXだけで鳴らしていた音と比べて、驚く様な改善はありません。つまり外部DAC D-07Xを2台揃えたメリットはあまりないということになりました。 元々DEQX内部のDACは音質的にも結構優れていて、今回のD-07Xが少々良かったとしても、ケーブルの取り回しなどの影響でほとんどメリットがなくなっているのかも知れません。
 
 次は、5時間程のウォーム・アップをしておいたPMC-03によるクロック同期を試聴しました。 最初は「Kind of Blue」と、続けて Midori Gotoの「Encore!」。

 これはスゴイです! 圧倒的ですね。 特に「Encore!」は、彼女がヴァイオリンと上半身を左右に揺らしながら演奏している臨場感を以前から知っていましたが、今回のクロック同期では「実在感」と「空気感」がより鮮明になったことが分かります。

 7年前、最初にDEQXを導入した時、タイムアライメントの効果とデジタル・イコライザーの効果で、定位が極めて明確になり「ベールを2,3枚剥いだ」という様な表現の音になって驚きました。 今回のPMC-03によるクロック同期は、カメラのレンズで例えると「焦点深度が非常に深い」という表現がふさわしい、隅々までフォーカスがピタリと合った音になりました。これは夢中になってしまいますね、このPMC-03はぜひ購入したいです。

 拙宅のSPシステムはバーチカル・ツイン(仮想同軸)なので、私の様な鳴らし込みのテクがイマイチのユーザーでも一応の音が出せると言われています。 それを差し引いても、この実在感と空気感、フォーカスのピッタリ度はスゴイです!
 
 192kHz/24bitの音楽データばかりで試聴しましたので、ここでCDからリッピングした「44.1kHz」系列の音楽データを、、、と考えて、次は、Eddie Daniels/Gary Burtonの「Benny Rides Again」を選んで、iPadをタップしました。
 
 何と!問題が発生しました。「Word Error!」が点滅している、、、なぜ?。 DST-01は音楽データを配信し続けていますが、DEQXを通過した信号がDACに入った段階でリンクしていない様です。 いくつか「44.1kHz」の音楽データを再生してみましたが、結果は同じ。 試しに「88.2kHz」の音楽データもトライしましたが、やはりダメでした。
 
 さて何が原因なのか、、、。早速、小俣さん/Sforzatoに助け舟を求めてメイルを出してみました。毎晩、いろいろ確認するポイントを指示してくれて、私はそれを一つ一つ確認しては報告する、というプロセスを進めました。(小俣さんの親身なサポートとアドバイスには、本当に頭が下がりました、ありがたいです。)
 
 結局、最終的には、DEQXが「44.1kHz」系列の音楽データを一度「96kHz」に変換して出力して来るので、この特異性が原因であろう、という結論になりました。 DEQXの輸入元は、クロック同期に関しては当初から「ノーサポート」とのことなので、これ以上 DEQX内部の解析を進めることは難しい状況です。
 
 さて、どうしようか、、、。拙宅の合計600GBの音楽データのうち、「44.1kHz」系列の音楽データは比較的少数、最近聴くのも大部分はハイレゾの音楽データだから、もう「44.1kHz」は切り捨てても良いか、、、でも特に古いJAZZ、マイナーレーベルはCDでしか発売されていないタイトルもあるので、非常に迷うところです。
 
 圧倒的な実在感と空気感を選択して「44.1kHz系列」を切り捨てるか、それともクロック同期と外部DACは諦めて、元のDEQXだけのシンプルな状態に戻すか、、、。 どれがベストの選択なのか、何か良い方法はないのか、じっくり考える必要があります。