MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

次期ホーンドライバー用のFETアンプ(2)

  
 
 
 ここ数年の新しい金田式DCアンプは特異な「電流伝送」となっています。「電流伝送」は、ケーブルによる音質の劣化が極めて少ないと言われていますが、市販の他のアンプ(電圧伝送)とは全く互換性がありません。 
 
 昨年、下図の様にDEQX(デジタル・チャンデバ)のデジタル出力信号を直接取り出し、これにEsoteric のDACを2台用意し、これを外部DACとして使って、TAD 1601bウーファーはA-65で駆動、TAD 4001Rホーンドライバーには金田式DCアンプを使って好結果を得ていました。
 
 
イメージ 1
 
 この2台のEsoteric DACを金田式電流伝送DACに置き換え、金田式電流伝送DCパワーアンプに送り、これでTADのホーンドライバーを駆動させれば、まさに理想的な組み合わせが完成するはずでした。
 
 しかし、試聴の段階で大きな問題があることを発見しました。PCMのサンプリング周波数が切り替わる瞬間、特に192kHzから96kHzに切り替わる場合に大きなクリックノイズが発生することが分かりました。
 
 安全を考え、まず最初の試聴にはKEFのフルレンジのユニットを接続して行なったのですが、クリックノイズが発生する時にコーン紙が「ボスッ」という音を出して目で見える程にストロークすることが分かりました。これでは危なくてホーンドライバーには接続できないということです。
 
 原因は特定できていませんが昨年、2台のEsoteric DAC使用時にはこのクリックノイズの問題は一切なかったので、これはDEQXと金田式DACを組み合わせた場合の特有の問題の様です。
 
 ここでMyu氏からアドバイスをもらいました。「金田式DACと電流伝送方式を諦めて、DEQXのアナログ出力を金田式DC#228 SiC MosFETアンプに直接入れたらどうか」というアイデアです。 
今回の#228 SiC MosFET アンプは、最近の金田式DC特有の「電流伝送」ですので、オリジナル回路のままではDEQXのアナログ出力に接続できません。 Myu氏のアドバイスによれば「1kΩ抵抗を入力にシリーズに追加する」ことで電流伝送から通常一般の電圧伝送アンプに変更できるとのことでした。
  
 このMyu氏からのアドバイスがなかったら、完成したばかりの#228 SiC MosFETアンプは、音も聴かずに部品取り品としてオークションに出して処分しているところでした。