MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

Super Tweeter について


  
 我家のSPシステムは、Rey Audio のRM-6V。 誰が見てもどこから見ても、Tweeter を置くための最適な場所がありません、なぜならヴァーチカル・ツインは「点音源(ポント・ソース)」を最大の開発テーマとされているからです。

 RM-6Vのウーファーは上下対象レイアウト、内径125ミリもある大径の4本ダクトも上下左右対称で、つまり中央にあるウッドホーンの中心を唯一の点音源とする様に設計されているので、ここにピッタリとTweeter を置くことが不可能であることは誰の目からも明らかです。 

 

 ウッド・ホーンの上に置いたらどうか、エンクロージャーの頂上に中心を揃えて置いたらどうか、あるいはウッド・ホーンの真横に中心を揃えて置いたらどうか、いろいろやってみましたが、どれも今ひとつでした、「点音源」が崩れて「2点音源」になってしまうからです。確かに、空気感とか低音のキレは多少改善されるものの、私は「臨場感」や「奥行感」がとても気になるので、現状オリジナルがベストに聴こえます。やはり「点音源」として高い完成度をもつシステムに無理やりにTweeter を追加することは好ましくないのかも知れません。

 しかし以前、Rey Audio の木下さんが共同運営していらしたという「マジカル・スーパー・スタジオ」というリスニング・スペースが青山通り近隣にあり、そこではRM-7Vの遥か上方に、GEMのTweeter が横一列に5基、ピアノ線で空中に吊られていた、という記事を見たことがあります。

 

 改めてその記事をよく読んでみると、20KHz以上をGEMのTweeterに受け持たせて音楽成分だけでなく、というよりも主に「環境音」を出力している、とのことでした。同時に低域側は、片チャンネル4基(合計8基)の1601bウーファーを使って20Hz以下7Hzまでを再生する「インフラソニック・モニター」が設置されていました。

 

イメージ 1

 もし仮に我家のオーディオ・ルームにこの「インフラソニック・モニター」を導入したら、壁一面が「Rey Audioだらけ」になってしまうので、うーん、これはちょっと現実的ではない、でも20KHz以上の超高域を追加して「環境音、空気感」を再生させるというプランはとても興味深いです。
 
 そこで、TADと同じ設計者のP社の製品「PT-R9」という40kHz以上まで再生できるリボン・トゥイーターを買い込みました。今後のテスト結果が楽しみです。何せ相手は、私の耳には聴こえるはずもない20kHz以上の超音波帯域です。