MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

レイ・オーディオの補強(1)

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 友人のMyu氏から、イシノラボ製のマッチングトランス「M-BF8030」を借用して来ました。これを何に使うかというと、メインアンプとレイオーディオの間に入れてホーンドライバーの保護に使います。

 我家では、DEQX(デジタル・チャンデバ)の出力を金田式DCアンプに接続し、その出力をダイレクトに中高域ドライバー(TD-4001)に入れています。 元々マランツMA-7Aとして数年使い、中身を入れ替えたこの金田式DCアンプはもう10年以上使っていて、今まで何の問題もありませんでしたが、しかし今日まで無事故だったからといって明日も無事故かどうか、何の保証もありません。Trのどれかがダメになったりして、DC漏れが発生すると、ドライバー(TD-4001R)が直撃を受けることになります。(ベリリウムダイアフラムはTAD純正のものでも一個十数万円、レイオーディオ製の「ペアマッチ」を買うといくらなのか、、、、考えたくもありません)
 
 DC漏れから保護するにはコンデンサーを直列に入れればイイんじゃないか、と私でも知っているのですが、我家のレイオーディオのクロスオーバーは「350Hz」で、これをコンデンサー1個でやろうとすると結構な数値になり、マイカやSEコンデンサーでやろうとするとかなりの値段になりそうです。
 
 さすがはMyu氏、「へぇ~っ、こんな製品があるの!?」という程のマニアックな製品ですが、素晴らしい製品を教えてくれました。価格も安く、1台2万円弱で買えるようです。
 
 DC漏れは大丈夫、でも音の方が大丈夫でなくなったら、、、しかし、Myu氏が厳選して購入しているんだからこの点は安心です。 ここ最近、自分の年齢とともに「丸めの音」を好むようになって来ているので、このトランスがDC漏れ対策だけでなく「丸めの音」に寄与してくれれば、と確認テストをしてみました。 上の写真にある、スピーカーのすぐ下に設置してある小さなリアルウッドの箱が「M-BF8030」です。中央は先日購入したA-65、左右はホーンドライバー用の金田式DCアンプ(Marantz MA-7Aのシャーシ入)です。
 
 いつも好んで聴くドラムスやヴィブラフォンなどの打楽器は大得意、でも擦る音(ヴァイオリン)が苦手な我家のレイオーディオ、だから最初から、室内楽SACDからデジタル・リッピングした192kHz/24bitのハイレゾ音源を試聴してみました。
 
 「Anne-Sophie Mutter Carmen fantasie」、曲目は全部気に入っているのですが、ヴァイオリンの音がキツくて、高域を絞ると今度は透明感とツヤがなくなる、一番苦手のハイレゾ音源なんです。 一曲聴き終わって、「特に、、、、ほとんど何も差はない」。
 
 ほとんど差異が分からなかったので、次は「スリラー/Michel Jackson」の中で一番苦手の「Beat It」。 このMichel Jacksonの1枚も、SACDからデジタル・リッピングしたPCMのハイレゾ音源なので、市販のCDのスリラーよりもずっと「柔らかく聴きやすい」のですが、この中で特に「Beat It」を我家のレイオーディオは苦手としています。

 以前のオーディオルームの時、JBL 376ドライバーに2446用チタン・ダイアフラムを入れて使っていた頃は、CD盤のスリラーでも、とても良い表現力だったんですが、このTADの4001Rになってから、やたらデジタル臭い音でほとんど「Beat It」は聴いていません。 「これが少しでも丸まってくれたら、、、」という願いは、、、しかし、ほとんど差異はありません。 しかし逆に神経質な音になる訳でもありません。 本当はごく小さな変化はあるのかも知れませんが、少なくとも私のダ耳ではいくら聴いていても「以前と変わらない」ということです。 
 
 最終的な結論として、何も変わらない、悪くもならいない、、、よって「買い」です。 これでTD-4001Rのダイアフラムが保護できるなら、安心料として、お買い得の製品だと思います。 
 
 良い製品を紹介して下さったMyu氏に感謝です。