MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

オーディオ・ルームの大改造(その5)



 現在、天井と壁とのコーナー(角隅部)の吸音処理を行なう部分の仕上げを進めています。 ここは、檜の太い角材を使い、同じく檜の細い材料で「ルーバー」を製作しようとしています。

 檜の太い角材は60x50ミリ、檜特有の美しい木目が気に入っていて当初はこのまま使う予定だったのですが、大工さんのアドバイスでは「裏側に一本、割を入れてやらないと、数年後に大きな割れが出て来る」ということで、檜の羽目板の場合と同様、檜材そのものの伸縮によって数年後に必ず割れが生じるから、それのニゲが必要とのこと。 太い角材のどこかに1本、細くても良いから「割り」を入れてやる必要があるのだそうです。

 いろいろ考えたあげく、「それならQRDのフラッターフリーの様な段差を付けたらどうか」と思いつき、角材に「15x15ミリ」の角溝を掘ることにしました。(多少でもフラッター・エコーが防止できれば、という拡散効果を狙っての処理??) ガイドを当てて「溝切りルーター」で掘って行けば、それ程の時間はかからないだろう、という自分の見積りは、ここでも大きく外れました。 前回スピーカー・エンクロージャーを製作する時に購入して以来、しばらく使っていなかった「マキタのルーター」は一応プロ用、しかし長さ3.5m以上ある檜の角材に15x15ミリの角溝を掘っていくには、あまりにも非力でした。

 気温35度を超える炎天下、プォーンという甲高い音が閑静な住宅街に響き渡り、その割になかなか進んで行かない。溜まった切り粉を払いながら、またプォーンという甲高い音、、、。1本の溝を掘るのに1時間、まだ溝は7本も残っている、、その内きっと近所から苦情が来るのではないか、という心配の方が先に立って、なかなか作業が、、、結局「これではダメだ」と諦めの境地、、、。

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 どこか木工所で角溝だけ加工してくれるところはないか、、、たとえ請け負ってくれても、どうやってその木工所に持ち込むのか、我家の車は2台とも3.5mの角材など積み込めないし、ルーフラックも付けていない。 やはり何とか自分でやるしかないか、、、。 また、いろいろ考えたあげく、丸ノコで何本か切り込みを入れて、それを手ノミでコツコツつないで行って、最後にルーターで仕上げをやったらどうか。

 商売だったら納期とコストの兼ね合いで物事を決めて行くべきだろうけど、たかが「趣味」、されど「趣味」なので「手ノミでコツコツ」を進めることにしました。実際に始めてみると、決して楽ではないけれど、1本あたり30分程度でほぼ完成、それもエアコンの効いた室内での作業、炎天下でプォーンよりもずーっとマシ。 残り7本の角溝を夜中の0時までコツコツやって完成。

 さあ、明日はこれをルーターで仕上げれば完成、、、とうまく行くかどうか。