MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

オーディオ・ルームの大改造(その4)

 

 

 かなり遅い進捗状況ではありますが、壁に檜材を貼付ける(打ち付ける)作業はほぼ完成し、天井の仕上げも60%程度まで完成しました。

 

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今回の改造工事で天井高を上げたので、元々天井裏に縦横無尽に配線されていた屋内配線やLANケーブルを通すコンジット・パイプが行き場を失ってしまいましたが、壁や梁に沿わせることにして、あとは仕上げ行程でこれらを隠せば何とかなりそうなところまで来ました。

 

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 当初は、下地が合板なのだから檜材は(ツキ板の様に)木工用ボンドでシッカリと接着して、と考えていましたが、大工さんからのアドバイスによると、それではダメなんだそうです。厚さが1mmに満たないツキ板の場合はその方法でOKなのですが、ムクの檜材は、年数が経つと伸びたり縮んだりするので、それを逃がしてやる必要があるのだそうです。それをやらずに全面ベッタリと木工用ボンドで貼付けると、檜材の伸縮による歪みで、大きな「割れ」が生じる、とのことでした。

 大工さんのアドバイスに従って、本実(ほんざね)加工された檜材の隠れてしまう部分に、「スパイラル・リング釘」という特殊な釘(打ち付けて行く過程で、少しずつ回転しながら入って行く、つまり抜け難い)を打ち込んで行きました。 

大体450ミリ間隔で、斜め上から打ち込んで行くのですが、釘を檜材に直接打ち込もうとすると割れてしまうので、あらかじめ2ミリ弱の細いドリルで下孔を空けておく、という点も大工さんからアドバイスされた大切なポイントでした。

 天井と壁の「角隅部分」は、グルッと全周、吸音材を詰め込んで主に低音の吸収を狙っている部分ですが、前述の屋内配線を隠すという目的もあります(下の写真の左側)。 最初は簡単に考えていたのですが、始めてみると想像以上に手間がかかり、これだけで丸々3日間かかりました。幅300ミリ、高200ミリのそれ程大きくない断面積ですが、全周あるので合計としてはかなりの吸音材の容量になり、また「低音はコーナーに溜まる」と言われていますので、ここに吸音材を配置して、少しでも「低域のキレ」を改善しようという狙いです。

正面の左右コーナーにある(両方とも未仕上げの)部分は、幅、奥行きとも500ミリある吸音部分です。ここにグラスウールをギッシリ詰め、RM-6Vが放射する強大な低音をここで吸音しようとしています。 以前製作した「低音吸収ボックス」でいかにアコースティックな吸音が大切かを学びました。 デジタル・グラフィック・イコライザーで周波数特性を調節する前に、まずはアコースティックな吸音、このポイントを決めておく必要があるからです。