MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

Fire Wire (800 - 400) とUSB ケーブルの特注品(2)

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 いつも比較試聴に使っているThe Eaglesの再結成コンサート・ライブ「Hell Freezes Over」、かのEaglesが14年ぶりにカムバックした記念すべきコンサートのライブ盤、その6曲目の「Hotel California」。 この曲は、オーディオ試聴にはイントロのギターが聴きどころです。 ステージに向かって一番右側で Don Felder が奏でるアコースティック・ギター、そして後方のコンガの強打がリアルに再生できるか、イントロが始まった瞬間の聴衆の大きな歓声、14年ぶりのコンサート当日の会場の興奮がダイレクトに伝わって来るか、、、、。

 以前の市販品USBケーブルでリッピングした音楽データを先ず再生し、その後で今回の「二股USBケーブル」でリッピングした音楽データに切り替えるAB比較、「Hotel California」のイントロが始まった瞬間に、すぐに差異が分かりました。我家のレイオーディオの、右側のウッド・ホーンの中心からやや内側にアコースティック・ギターの中音域が定位し、今まで高音域は外側のダクトより広がることはありませんでしたが、新しい「二股USBケーブル」では、特に高音域がRM-6Vのエンクロージャーの外側まで広がり、リスニング・ポイントの辺りまで広がって消えて行くのが分かります。名手 Don Felder のアコースティック・ギターの音そのもの(中高域)に、よりアナログ的な「艶」が感じられるようになりました。
そして、聴衆の大きな歓声と拍手は、同じ再生レベルでも「うるさくない」、今まではあるレベル以上に上げるのを避けていたのですが、さらにボリュームを上げられるようになりました。 

次に、「三ツ股のFire Wire」の比較試聴。
USBケーブル比較試聴と同じく、「Hell Freezes Over」の6曲目の「Hotel California」。 イントロのアコースティック・ギター、そして聴衆の歓声と拍手に関しては、USBケーブルの比較試聴と同じ傾向ですが、市販品と「三ツ股のFire Wire」の差異は、新旧のUSBケーブルの差異よりも少ないように感じました。(市販品Fire Wireの品質は、それ程悪くないのかも知れない?)
一番の違いは「コンガの強打音」、これまでも再生レベルを上げるとRM-6Vの大径の4本ダクトからキャノン砲の様な低音が飛び出して来ましたが、これが以前より「アナログ的」な音質になったことが分かります。以前は、少々これ見よがしな「デジタル的低音」でした。コンガの強打が舞台の床に反響する音がより自然になった様に聴こえます。特注品の「三ツ股のFire Wire」は多少低域が柔らかくなり、良い意味で「アナログ的」な音質になるようです。

 Fire WireとUSBケーブル1本でこんなに違うんですね、「Fire Wireで音が変わる? ウソだろ」などと言っていた自分の「古い既成概念」はゴミ箱に捨てました。 こうなると、iTunes + Pure Music を動かしている私の「Mac Book Pro-13」の電源も、現在のリンゴのマークが入った純正の白いACアダプターから、良質な「アナログ安定化電源」と高音質のケーブルに換えたらもっと良くなるんじゃないか、と考えています。

PCオーディオは3、4万円の予算でまだまだ十分に楽しめることが分かりました。この様な細かいチューニングこそが本来のオーディオの楽しみだと思います。最近はパワーアンプの買い替えのような、お金を使う派手なチューニング・アップの方ばかりに興味が行っていましたが、これはお金を払えば誰でもできる事です。

 今回の、特注品のUSBケーブルとFire Wireは、秋葉原のラジオ・センター1階にある「平方電機 03-3253-8573」http://www.e-hirakata.com/ に依頼しました。スタジオ関係の人達も多い様ですが、私の様な一介のオーディオ・ファンの要望も十分聞き入れて製作をしてくれる良い店だと思います。