MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

オーディオルーム大改造 (床の仕上-その4)

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 チークは「広葉樹」であるということが分かったので、クギはチーク材の販売元が推奨する「ブラッドネイル」を発注しました。 無垢のチーク材にはこれがベストということで、プロの職人さん達も使っているという製品です。

 前回の檜材を壁と天井に打ちつけて行く工程では、大工さんからのアドバイスで、クギを打つ前に檜材が割れないように、2.2mmの太さのドリルであらかじめ孔を空けておき、スパイラルクギをハンマー打ち込んでいきました。

 今回もこのテクニックで進めるつもりで、ドリルで「オスザネ」の段差部分から斜め45度方向に孔を空けてみましたが、チークは想像以上に硬くて時間がかかり、これでは極めて能率が悪いことが分かりました。 檜材は、爪で押せば跡がつく位の柔らかさなのですが、チーク材は爪を押しつけたくらいでは全くキズもつかない程の硬さです、硬いことは知っていましたが、こんなに硬いとは思いませんでした。

 これは困った、、、全長1800ミリのチーク床材を合計117枚使用する予定なのですが、150ミリ間隔にブラッドネイルを打ち込む必要があるとのこと、1枚当り12箇所の打ち込み、これが117枚なので合計1400本のクギを打ち込むことになります。 ドリルで孔を空け、クギを打ち込み、オスザネの表面ギリギリまでポンチで打ち込むための時間は3分程度、1400本のクギが打ち終わるまで、休みなくやっても70時間(3日間)かかることになります。3日間不眠不休で続ける訳にはいかないので、これでは1ヶ月では仕上がらない、5月連休までに完成してオーディオを楽しめないことになります。

 そこで、プロ用の「エア圧クギ打機」を入手しました。マキタの「常圧フロア用ブラッド釘打機 AF634S」です。定価は6万円以上の製品ですが市場価格は4万円程、「プロ用機器」というジャンルの製品に目のない私は喜々として発注しました。

 3日程で手元に届き、ケースを開けてみると、おぉっ、これですよ、これ! 我家を建設中に大工さん達が使っていたツールです。 トリガーを引いた瞬間、長い釘を分厚い木材に正確に一発で打ち込めます。最近の建築現場では昔の様に「トントントン」などという「槌音」はしません。「パシュッ、パシュッ」という音だけが聞こえます。一度試してみたかったのですが、かなり危険なので「ちょっと試してもイイですか?」と言えずにただ横から眺めていた工具です。 

 DIYは、こうやって新しい工具を買い揃えて使ってみて、自分の知識とテクニックが少しずつ向上していくのを実感できること、そして完成時の達成感を味わうことができます。お金を払って工務店に施工を依頼してしまうと、完成は早いですが、せっかくの楽しみが味わえません。 期限と予算枠を決めていない自分の趣味だからこそですが、本来の目的が何だったのか忘れることなく、完成まで頑張っていこうと思います。