ついにオイルステインを塗る作業を始めました。
自作マニアにとっては最も充実した最高の瞬間、最後の仕上げ工程です。
写真の右側がオイルを塗ったエリア、チーク無垢材の美しい木目がオイルによって浮かび上がって来ます。 左側の、まだオイルを塗っていない場所と比べると、木目のコントラストに大きな差異があることが分かります。
ウォールナットにオイル仕上げを施した場合、これもみごどな木目が現れて来ますが、ウォールナットの場合はもっと濃い「茶褐色」、チークの場合は「アメ色」に仕上がります。 我家のオーディオ・ルームで一番大きな顔をしてスペースを占領しているレイオーディオがウォールナットの茶褐色なので、全体の色合いのバランスとしてこれで良いだろうと考えています。
オイルを塗って、まだ表面が濡れた状態のまま10分間程放置し、その後でこれを布で拭き取って行きます。 過去、何台かのSPエンクロージャーを製作した際、ウォールナットにオイル仕上げを施した時は必ず、この拭き取り行程を行なっていました。
しかし、今回のチーク材の施行に関しては、説明書に「拭き取り行程」がなかったので、拭き取り行程無しで行なったら失敗でした。そのまま24時間待っていたら、妙にツヤのある部分と本来のツヤのない木目部分が目立ってしまい、この方法では失敗であることが分かりました。
一般的なペイント工程であれば、塗装を失敗すると剥離して最初からやり直し、となりますが、オイル塗りの良い点は、かなりの余裕度で補修が可能な点です。 将来、重いものを落としてチーク材を傷つけても、ペーパーやすりで研磨して、またオイルを塗布すれば、ほとんど完璧に補修することができる点がこのオイル・フィニッシュの利点です。