クルマに積んで来て頂いたLVパネルを運び出す作業をお手伝いし、壁際に並べ始めました。
「私の好みは無視して頂いて結構ですので、村田さんがベストと思われるチューニングを、、、」とお願いして、Jazzを中心に、いくつか曲を選んで聴いて頂きました。
村田さんのチューニング行程を見学していると、最初は「左」チャンネルだけのパネルの位置を動かし、リスニング・ポイントに戻って「左」と「右」を聴き比べ、これを何回か繰り返した後、最後に「右」チャンネルも同様に揃えて、両チャンネルを確認する、という作業を繰り返していました。
「リスニング・ポイントが少々近すぎますね、部屋の真ん中辺りは、重低音が消えてしまっているのでもったいない、もっと後ろに座るべきです。」
「檜の壁は適度にダンプされていて全体的にはライブ気味でOKですが、まだ、吸音材が多すぎます。 天井パネルの上、天井の周囲にある吸音材は聴きながら、現在の半分くらいまで減らす方が良いと思います。」
「センターパネルは、もう少し広げた方が良いと思います。 ピンポイントに定位させようという狙いは分かりますが、もう少し広げた方が中高域が柔らかくなるはずです。」
「スピーカーが大きいので、SVパネルがほとんど隠れてしまっていますね。基本は高さ1800が上限なのですが、隠れていては効果が半減です。上に300を載せてみましょう。」
「リスニングポイントの両サイドは、現状の1200ではなく900が良いはずです。」
「スピーカーの両サイドは、現状の1200の上に300を載せて1500とし、1800のサブとして横につなげましょう。」
いろいろなアドバイスやコメントを頂きながら、完成したのが上の写真のレイアウトです。 濃い色(ダークブラウン)のSVパネルは昨日までの状態、そして白木の部分が、本日の村田さんによるルームチューニングで追加されたLVパネルです。
村田さんが帰られた後、最初の音を出した瞬間、今回のルームチューニング後の第一印象としては、中高域の拡散が絶妙に「ブレンド」されたとても柔らかい音になった、ということです。これならJAZZばかりでなく、クラシック(室内楽)も十分に楽しめそうです。
今までDEQXのグラフィックイコライザーをいじっても改善するのがなかなか難しかった中高域のレベル調整、上げるとキツくなる、下げると物足りなくなる、を繰り返していましたが、これくらい柔らかな音になってくれるとマージンが増えて、もっとフレキシブルに調整が進められることが分かります。
村田さんが提唱されている「SVパネルによるルーム・チューニング」とは、こんなに効果があるんですね。
今まで、ケーブルやインシュレーター等をいじっていても、こんな大きな改善はありませんでした。 パワーアンプをAccuphase に買い換えようとプランしていましたが、その前に(その後も)まだまだ楽しめることが沢山ある、ということです。