MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

フラッターエコーの対策(2)

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 そうこうしているうちに、サーロジックの村田さんが無償ルームチューニングに来てくれることになりました。
 
 ルームチューニングの達人が来てくれたので、ドサクサまぎれに質問、、、「あの~っ、スピーカーの右上のフラッターエコーを解消しようとこれを作ってみたんですけど、今ひとつ、劇的な改善がないんです、、、。

3度以上の角度があれば、フラッターエコー問題の解消には効果があると聞いて作ったんですけど、、、」と質問してみると、「あぁそれねっ、3度以上というのは正しいです、だけど、それは対抗面の両側に設置した場合に3度ということです、今回みたいに片側の壁がフラットの場合は、反射板は6度以上が正解ですね」との明確なコメントでした。
 
 なるほど、それじゃっ「7度」で作ってみるか、ということで再設計して完成したのが上の写真の「新作」です。 今度は本気モードです、残材でなく新品の桧材を正確に切断し、周囲に額縁も追加したデザインのものを2組作りました。
 
 さて、これを取り付けて、、、スピーカーの前で、まず手を「パンッ、パンッ、」叩いてみると、、、おぉっと、これは素晴らしい!  今までビィ~ンと鳴っていたフラッターエコーが全く発生しません。 しかもQRDの時の様なデッドな感じではなく柔らかい響きがあります! オーディオルーム内を「パンッ、パンッ、パンッ」と手を叩いて回ってみました。 あと2ヶ所、多少弱目ではありますがフラッターエコーのポイントが見つかりました。 
 
 石井氏の書籍によると、フロントバッフルのエリアにあるフラッターエコーが一番深刻で、リスニング・ポイント辺りはそれ程問題視する必要はない、と書いてありました。しかし今回の自作反射板がうまくいった勢いで、リスニング・ポイントの左右壁用にさらに2組製作しました。
 
 これらを各々、対抗面をズラして取り付け、さて、効果の程は、、、と試聴してみました。


テストに使うのは一番再生が難しい「Opas de Jazz / Milt Jackson」の2曲目。

ベースによるイントロの後、Milt Jacksonヴィブラフォンを強打!、、、今まではここで右側スピーカーの右上で「ビィ~ン」とフラッターエコーが鳴って興ざめしていたのですが、この反射板の効果は絶大です。 ヴィブラフォンを強打されても、柔らかい共鳴音が部屋中に響くだけ、、、大成功です! 

私のDIYは常に成功する訳ではありませんが、これはシンプルな設計で、、、珍しく大成功な作品となりました。