MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

レイ・オーディオの補強(2)

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 Mastersのマッチングトランスの試聴結果と、すぐに発注したい旨をMyu氏に連絡したら「もっと小型のトランスもありますよ」とのことで、Woody&Allen工房のWebサイトを紹介してもらいました。 価格はMastersのトランスの半額、、、何だか作っている人に申し訳ないほど安価です。 
  
 Woody&Allen工房にすぐに連絡をとって、「MT-50H」という製品を発注しました。これは絶縁トランスなので「DC漏れの遮断」と「-10 dB」の減衰が可能という、38cmウーファーと中高域にホーン・ドライバーを使ってマルチアンプシステムをやっている人にはベストチョイスのスペックです。
 
 発注してから3日ほどで手元に届き、箱を開けてみると、確かに「小さい」です、しかし外観はショボイです。外観は昔、秋葉原のラジオストアやノグチトランスの店の前に並べてあった汎用のトランスみたいですが、スペックはホーンドライバー専用トランスです。
 
 さて、どこに取り付けようか、、、Myu氏から借りた豪華なリアルウッドの箱と同じ様なものを新調するのも一案です。 しかし今回はできるだけ小さくシンプルにしてみよう。 購入してから一度しか接続したことがないレイオーディオ純正のLCネットワークがSPスタンドの下に置いたままになっているので、この裏側にでも(隠して)置いてしまえば表から見えないのでイイだろう、と考えました。

 でもレイオーディオのリア・バッフルには、通常のSPシステムにある様なターミナルがないんです。内部のTADの各ユニットに接続された太いケーブル類が、アピトン合板の分厚いリア・バッフルに空けられた孔からダイレクトに表に出て来ているので、これらの長さを切断しながら調整する必要があります。もし短く切り過ぎたりしてしまったりした場合は、重いユニットを取り外して、最初から接続のやり直しをしなければなりません。

 最初のケーブルはレイオーディオ純正のMonitorLink 1dsという8AWGの極太ケーブルでした。 現在はオルトフォンのSPK-400とTAD製のCGR-1というケーブルを使い分けているんですが、どちらも直径が15ミリ位の太くて重いケーブル、中身が4本ワイヤーの構成で、最外周にはシールド層があって、レイオーディオの提唱する「TSS:Total Sleeve Shield(私は全然使っていない)」対応なのでこれを剥がし、硬いテフロン皮膜を剥きながら1本ずつラグをカシメて仕上げて行く、この作業が私はとても嫌いなんです。 

 金田式DCアンプの基板のハンダ付工程などは「作品を作っている」という気持ちでモチベーションは結構高いんですが、太くて重いSPケーブルや電源ケーブルの製作は、何回やっても私にとっては単なる「電線工事」です。 いっそのこと、ホームセンターで売っている「赤黒の平行ビニール線」にしてしまえば、短時間で完成できるんですが、、、レイオーディオを赤黒の細い平行ビニール線を使って鳴らしている人など聞いたこともないし、、で、やはり今回も「電線工事」は施工しなければなりません。

 そこで、18ミリの合板で95ミリ角の立方体の箱を作り、レイオーディオの「LCネットワーク棚」の裏側に載せることに決めました。 これなら現在のケーブルはターミナルも変更せずに使えるし、表からは全然見えないし、Tl-1601bウーファーもTD-4001Rドライバーも、能率は同じ「100 dB」に統一できるので、デジタル・チャンネル・デバイダーの設定もシンプルになるはずです。