MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

次期ホーンドライバー用のFETアンプ(1)

 
 
 
 4年前に、Marantz MA-7Aのシャーシの中身をゴッソリ抜き取り、金田式 UHC Mos-FET アンプ(#143)を搭載した自作アンプを製作しました。
 
 この金田式DCアンプの基板は、友人のMyu氏が設計してくれた特注品なので信頼性が高く、2016年の今日まで約16年間、何のトラブルもなくホーンドライバーを駆動してくれました。
 
 
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 このまま使っていても問題ないのですが、最近の金田式DCアンプは「SiC Mos-FET」を用いたパワーアンプが主流で、もうそろそろ新しいアンプを製作しても良い時期、と考える様になりました。
 
 我が家のホーンドライバーは「TAD TD-4001R」、能率が110dBあるので、アンプの出力は「10W」もあればあり余るほどの余裕、、、そこで、次期ホーンドライバー用アンプとして、一番シンプルな回路でバッテリー駆動の「#228 Sic Mos-FET バッテリードライブIVC 最大出力10W」を製作することにしました。
   
 名称は「バッテリードライブ」となっていますが、バッテリーの残量を気にして使うのは煩わしいので、金田氏設計の「ACアダプター(AC電源)」を組み入れて、2台のモノラルパワーアンプを製作します。 これに加え、前作で音質改善効果があったチョークトランスを搭載して「チョークインプット」の電源にしました。このチョークインプットの設計は前作と同じく、Myu氏からのアドバイスに従って製作します。
 
 下の写真は、MJ誌の記事をそのまま製作したものですが、どうしても「モノラルアンプ」にこだわる自分としては、これをバラしてシャーシをLR別々のモノラルアンプを製作することにしました。
 
  
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 前作はマランツのMA-7Aのシャーシを使ったので、とても良い雰囲気がありました。
あの中身を抜き取って、新しいDCアンプと入れ替えては、とも考えましたが、何となく可哀想なのでそのまま残すことにして、他に何か良いシャーシはないか、と探し始めました。
 
 幸いなことに「タカチ工業 HYシャーシ」の奥行きが現行品よりも100mm長くなって新発売されたことを知って、図面を検討しました。 これならチョークインプット用のチョークトランスを2台搭載するのに必要十分な広さがあることが分かりました。
両側のヒートシンクは、10W程度の出力しかない「SiC Mos-FETアンプ」にはもったいないほどの熱容量、、、A級30Wのアンプを作りたくなって来ますが、全高も含め今回は外観デザインの一環、ということにして進めています。
全高については、Jeff Rowland 201と同様に「75mm以下」に抑えて、レイオーディオ純正のエンクロージャースタンド下部(現在クロスオーバーネットワークが入っている棚)に入れることを狙っています。
 
 シャーシ設計を完成させ、部品を取り付けてみました。 当初のプラン通り、面積的にほぼ十分なスペースがあります。 前作のマランツMA-7Aのシャーシ改造の時と比べると、設計や機械加工の時間は30%以下で、とてもスムーズに進んで来ました。
 
 ベークの基板は、金田式DCオリジナルの通りに製作したもの、白色の基板は DCamp.biz で販売している基板を購入したもので、ケミコンが多数並んでいる基板に関しては、面積が小さくできているので今回の目的にかなっていると思います。隣の保護回路の基板は、特にこれでなくても良かったのですが、同時に購入したものです。
 
 Rコアトランスは「フェニックス製」、二つ並んでいるチョークトランスは前回と同様に「ユニオン電機」に特注したものです。
 
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 現在使用中のMarantz MA-7Aの中に金田式 UHC Mos-FET アンプ(#143)を搭載したアンプと、新たに製作中の金田式 SiC Mos-FET アンプ(#228)。
横幅は20mm広くなりますが、高さは半分以下。レイオーディオのスピーカースタンドの下棚に設置しようというプランです。
 
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