MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

次期SPシステム(4)Driver/woofer

 
 
 
 次期SPシステムを「自作の2Way」で組むとした場合、ホーン・ドライバーとウーファーには何を使うのか、というとTADとJBLくらいしか選択肢はありません。
 
 レイオーディオRM-6Vを購入する前も「TD-4001」は山本音響工芸のウッドホーンとの組合せで5、6年使っていたので、トータル15年位はこの音を聴いていることになります。 
 我が家のレイオーディオRM-6Vに搭載されていたTD-4001ドライバーは「TD-4001R」と呼ばれていて、数多くのTD-4001ユニットを選別して「ペアマッチ」をしてからRM-6Vに搭載している、と木下さんから「ペアマッチの重要性」を聞いたことがあります。「本当だろうか?」と最初は少し疑っていましたが、実際に自分のオーディオルームで測定してみると、確かに2本のユニットのF特性は驚くほど揃っていることが確認できました。「TD-4001R」はF特のペアマッチとバックキャビティ内の吸音材を変更してチューニングしているとのことでした。
 

          f:id:MilesTAD:20190903213605j:plain

 
 ドライバーにTAD TD-4001を使うならウーファーには「TL-1601」を使うのが順当なのですが、これには下記の様にいくつか種類あります。(現在では「b」タイプのみ、販売が継続されています。)
 
(-)TL-1601
  初期モデル、TD-4001に対応させるため発売前にTL-1601「a」へと改良された
(a)TL-1601a
  Exclusive 2401や2402に使用されていた、レイオーディオも初期はこの「a」だった
(b)TL-1601b
  スタジオ使用での耐久性向上のため、放熱対策追加、及び減磁対策としてアルニコ7を使用
(c)TL-1601c
  ハイカーボン鋳鉄を使った低共振フレームとマグネット保持方法の改善
(-)TL-1603
  マグネットがフェライトになったモデルで、コーン紙が「a」か「b」かは不明
 
下記の写真は、左側がTL-1601a で、右側がTL-1601c です。フレームの形状が異なっているのが分かります。 JBL社のLE系ウーファーを思い出させる左側の「a」方が、何となく親しみを覚えます。
 

f:id:MilesTAD:20190903213652j:plain

 
 TL-1601の「a」が良いのか、「b」または「c」なのか、いろいろな意見がありますが、「家庭用」に限定する限りでは、「a」のダイアフラムがベストとのこと。「a」のコーン紙アッセンブリーをマグネットの強力な「b」または「c」のフレームに組み込むのがベスト、との意見が優勢です。それならTL-1601「a」の中古品を見つけるのが良さそうです。
 
 中古品のTL-1601を買った場合、ダイアフラム(コーン紙)が傷んでいる場合も多々ありますが、この場合も、新しいものに貼り替え再着磁を施せば、性能的には新品同様にすることができます。
 
 TAD/パイオニアに問い合わせてみたところ、「コーン紙アッセンブリーの交換 + 再着磁」の工賃、それにユニットを自宅まで引き取りに来て、完成後に届けるところまでで「合計8万3千円」とのことでした。 宅急便や郵送でなくスタッフが「自宅まで引き取り、自宅まで届ける」といわれると、「そんなに親切にしてもらわなくても、、、」と恐縮してしまいます。
しかし、前述「a」コーン紙アッセンブリーを「b」または「c」に組み込むなどという「違法改造(?)」をTAD/パイオニアが引き受けてくれる訳はありませんので、今回は、TL-1601「a」または「b」の中古品を買って各々の専用のコーン紙アッセンブリーを貼り替えるか、もしくはTL-1601「b」の新品を買うことになると思います。