以前からSONY系のオーディオ製品の改造等で参考にさせて頂いている「かないまる氏」のブログに詳細な記事が載っています。さすがSONYのエンジニアだけあって、分かりやすく解説されています。
かないまる氏によると、ハブのLANポートが「空き」の状態にしておくと音が悪くなるのは、電気的な原因と、もう一つは8本の端子(燐青銅製?ベリリウム銅製?)の機械的な振動が原因、という二つの原因があるとのことです。「Xターミネーター」を使うことによって、電気的にも機械的にも「そのまま宙ブラリン状態」が解決されるので音が良くなる、ということです。
この正月休みに、ネットワークオーディオ用のLAN関係の音質改善策として、この「LAN用 Xターミネーター」を作ってみました。
最初の写真が彼のブログにあった試作例、2番目の写真にあるのがその回路図、そして3番目がすでに市販されているアコースティックリバイブ社の「RLT-1」、価格18,000円です。(これは基本的には、Xターミネーターと同じ回路ですが「制振」目的のダンプ材が内蔵されているらしいです)これらの写真は各々のWebサイトからの抜粋です。
http://www.acoustic-revive.com/japanese/pcaudio/lan_terminator.html
かないまる氏の試作品を参考にして自分で製作するにしても、4本の抵抗をハンダ付けしたあとでキレイにまとめられるか、その点が一番の難題です。 アコースティックリバイブはダンプ機能があるらしいですが、いろいろなスイッチングハブのLANポートにおける個々の共振周波数を測定して対策するのは結構大変だったのではないでしょうか。
個人レベルで製作するとすれば、自分で使っているスイッチングハブだけを考えて設計すれば良いので、ずいぶん楽になります。 できることなら、RJ-45プラグの中に4個の抵抗を内蔵した様な、コンパクトな設計にしようと考えています。