４年間使って来た Apogee Ensembleが完全にダメになりました。一ヶ月程前から、何回かその兆候はあったのですが、「ひどい風邪を引いた時のようなガーガー声」になってしまいました。 音声信号にデジタルノイズがもろに乗ってしまっている、そんな感じです。Power onした直後は良いのですが30分ほど経過すると症状が出始めます。 年末も押し迫ったこの時期にオーディオショップに運び込んでも、大晦日にエレクトリが営業している訳はないし、私のEnsembleを正月休み返上で修理をしてくれる訳もないし、、、で、これはダメだと結論付けました。
そこで、急いで軽井沢のクリズラボに電話をすると「USB入力ボード？、、、１枚だけなら在庫ありますよ」との返事で、早速送ってもらうことにしました。 元旦の午前10時、年賀状よりも早く、今年の初クロネコ便が届けてくれました。
さて、それでは取り付けてみよう、、、上面カバーを外してHDP-4の中を覗いてみましたが、これがなかなか難しそう、、、3本のフラットケーブルを取り外して、かなり奥まった場所にやっとのことで取り付けました。
取り付けを確認し、フラットケーブルを元に戻して、これでヨシッ、と電源を入れてみました。焦げ臭い匂いもないし煙も出ていないので（当り前か？）、多分これで大丈夫、、、だと思う。
パワーアンプの電源をONにして、iTunesを立ち上げて音楽を流してみましたが、しかし「音が出ない？！」。 いつもは取説など読まない私も、ここで初めてUSB入力ボードの取説を読んでみると、Mac OSXでは特別なドライバーは一切不要でそのまま音が出る、と書いてあります（Windowsの場合はCDからドライバーをインストールする必要あり）。 何だ、問題ないじゃないか、、、と言いながらずーっと下まで読んでいくと「ファームウエアは 201.25.12 であることを確認」とのこと、我家のDEQXは、、、おっと、201.17.12 なのを発見、すぐにダウンロードしてUpdateが完了。
さて、今度こそ音が出るはず、これで出なかったら何かがおかしいよね、、、、むむっ、やっぱり音が出ない?! 我家のDEQXは、入力D１はOpticalだから使っていない、入力D２は「DST-01（ネットワークオーディオ）」、入力D３は今まで「Apogee Ensemble」を接続していたS/PDIF、だから今回は入力「D４」を選択して間違いないと思っていたのですが、、、これが大間違い。 取説をもっと下まで読んでいくと「入力はUSBを選択」と書いてある。 なぁんだ、これか、、、ということでやっと音が出ました！
今回はApogee Ensembleが完全にダメになったことで急遽、DEQXの純正USB入力ボードを購入しましたが、マニュアルを良く読んでみると、Apogee Ensembleと比べて、いくつかのアドバンテージもある様です。
・ USB 3.0 に対応
＜今までは FireWire 400/800接続でしたが、AppleがThundervoltへの移行を進めているので、この際、USB 3.0 に変更しておくのは良い機会なのかも知れません。ちなみに2015年1月10日に発売される新型のApogee Ensembleは、Thundervolt仕様となっています＞
・ 16bit/44.1kHz ～ 24bit/192kHz までのデジタル入力に対応
＜これはApogee Ensembleと同等のスペック＞
・ Async（非同期）型で、独立した高精度発振器からクロックを供給
＜私は「Async」という単語が出てくると無視することにしています、、、知識不足で意味が分からないからです＞
・ PC の USB 電源は使用せず、DEQX 本体のピュア電源で動作
＜これは良さそう、、、エレキ音痴の私でも何となく分かります＞
・ I２S インターフェイスでメインボードと通信し、ジッターの影響を排除
＜これも良さそうな感じ、、、＞
・ Macintosh の OSX ではドライバー不要。Windows マシンには専用ドライバーで対応
＜ついでにCalibrationソフトもMacintosh 用のクールなヤツを作って欲しい＞
・ Windows は、XP、Vista、７、８、の各 OS で、32/64bit マシンにも対応。
・ USB ボード対応の Firmware ソフトと Windows 用ドライバーは CD-ROM で供給
・ DEQX のメインボードにある XS-1 専用コネクターに差し込むだけの簡単装着
＜差し込むだけ、、、と書いてあるけど、簡単装着ではなかった、、、結構難しく、誰でもできる作業ではありません＞
今回は軽井沢の日本総代理店クリズラボの迅速な対応で、年末年始にも関わらず、一日も待つことなく新しい部品を手に入れることができました。 栗原さん/クリズラボに感謝です。
