MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

SACDからデジタル信号を取り出す

  

 我家で使っている「DEQX PDC-2.6P」という製品は、「プリ+グラフィック・イコライザー+チャンネル・ディバイダー+DAコンバーター」が一体となったものです。(アキュフェーズ社の製品で言えば、DC-330プリ+DG-48グライコ+DF-45チャンデバ+DC-801DACが一台のシャーシに入っている状態です)

 CDトランスポートから出たデジタル信号を、DA変換せずにプリ、グライコ、チャンデバ、とデジタルのまま処理し、最後にDA変換してパワーアンプをドライブする、という優れものです。 イコライザーもチャンネル・ディバイダーも、すべてデジタル信号の状態で処理するので、アナログで処理する通常の場合と比較して大きなメリットがあるのは明らかです。

 しかし、SACDはデジタル信号を取り出して、それを他社のDAコンバーターに接続して使用する、ということができません。 通常のCDとは全く異なり、例えばEsotericのSACDトランスポートとAccuphaseのDAコンバーターを接続して、オーディオ的な音質のグレードアップを楽しむ、という様なことができないのです。

 だから我家のDEQXの場合も、SACDドライブ+DAコンバーターから出力されるアナログ信号を、DEQXのアナログ入力端子に接続し、DEQX内部でもう一回「AD変換」してデジタルに戻して各種の処理を施し、最終段で再度DAコンバーターを介してパワーアンプに接続する、という音質上も精神衛生上も好ましくないことをやらないと、SACDが聴けません。 新鮮なマグロの刺身(デジタル信号)を、解凍(D/A)、冷凍(A/D)、解凍(D/A)と繰り返して、元の新鮮なマグロに戻せるはずがないのです。

 長い間、この点について悶々とした日々を送って来ましたが、先日グッドニュースを得る事ができました。
何と、SACDDSD信号をデジタルのまま取り出し、それをPCMに変換してDEQXのS/PDIF端子に送り、CDの様にデジタルのまま最終段まで処理できることが分かりました。

これで今後の展開が非常に楽しみになって来ました。