MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

Apogee Ensemble の調子が今一つ、、、



 正月休み明けから仕事が忙しくなって、オーディオは「火を入れる」ことなく2ヶ月が経過してしまいました。

 今週の週末は久しぶりに、オヤイデ200VトランスのスイッチをON、Apogee、DEQX、そしてMark Levinson のパワースイッチを、、、という順番にパワーを入れて行きました。 我家は東京の八王子、それでなくても冬は寒いのに、我家のオーディオルームは、地中にコンクリートを流し、その上に直接床板を貼っているのでとても冷たい、、、。 
 2ヶ月間も電流を流してやらなかったMark Levinson は「石の様に冷たく」なっていて、レイ・オーディオもエッジが固くなってしまったように、、、、、音は出ていても「音楽」が鳴っていない、、、。 朝からアンプの電源を入れ、暖房で部屋を暖め、そこそこの音が出始めたのが夕方、やはりオーディオは休んでしまうと(特に冬は)ダメなんだな、と改めて認識しました。

 しかし、不調に気がついたのはそれから間もなく、、、CDトランスポートからの音は何も問題ないのに、Apogeeを経由したPCオーディオの音がおかしい、妙に高域が歪みっぽい。何か設定がおかしいのかと、Mac の設定をやり直し、その後で再度Apogeeの設定をやり直して再起動しても解決しませんでした。

 何回かこのシーケンスを繰り返している途中で気がついたのは、Apogeeの前面パネルに並んでいる10個の派手なインジケーターが、購入当初は左側から右へ順番に点灯して行って、最後に左右のダイヤルつまみの周囲のみが残って光る、というプロセスがうまく行っていないのに気がつきました。

 なぜだ? どこがおかしいのか、、、と設定をいじっているうちに、まったく音が出なくなってしまいました。英文の取説を何回読んでも、というよりもこの中に書いてある説明自体がまったく理解に苦しむ様な内容である事は以前、このブログでも書きましたが、どうも一般のシロートには分かり難い説明です。

 結局、土曜日の夜遅くまで格闘した結果、日曜日には販売店に持って行って「故障扱い」で返品修理、という事になりました。 これではPCオーディオは聴けませんが、CDやDVD-Audio盤は聴けますので、しばらくの辛抱です。

 そういえば長い間、本当に長い間探していた「Saxophone Colossus/Sony Rollins」のDVD-Audio盤を知人の紹介で譲ってもらうことができました。1956年6月の録音ですからモノラル、お世辞にもレンジが広いとは言えませんが、もう取り戻す事ができない過去のモダン・ジャズの金字塔、その当時のマスター・テープに限りなく近い音を、24bit/192kHz で聴く事ができる様になったのです。 

 

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 アナログLPもCDも、XRCDも購入していますが、各々のフォーマットに存在する固有の限界、それを今回入手できたDVD-Audio盤は一番超えていると思います。 このアルバムの4曲目、かの有名な「Moritat」、私の最も好むこの一曲は今まで聴いた中で一番「静か」な音で、フルパワーに近いところまでボリュームを上げて行っても全然うるさくない、「これはスゴイッ!」と一人悦に入って何回も再生し、Apogeeを返品修理に出したことはしばし忘れて、至福の時を過ごす事ができました。 オーディオも、苦あり楽ありですね。