我家では中高域用に「Marantz MA-7A」というモノラルのパワーアンプを使っています。
終段にMosFETを使った30Wの出力を持つこのA級アンプは、小さくて可愛い外観からのイメージとは裏腹に、きわめてクォリティの高い音を出してくれます。 MosFETのA級アンプのイメージ通り、時として厳しい音質になるレイオーディオの中高域ドライバー(TAD-4001R)を上手にコントロールしてくれるので、ここ数年間愛用しています。
先月、オーディオ仲間が集まって、中高域用アンプの視聴会をやりました。A-30がほぼベストであることは皆が認めていましたが、それに全く互角に健闘したのがこの「Marantz MA-7A」でした。全く互角に、というよりはむしろ、左右の分離と前後の奥行き感についてはMA-7Aが勝っていて、これはモノラルであることが最大のメリットであろう、というのが皆の意見でした。
2000年当時は1台18万円(左右セット36万円)という価格でしたが、近年ではオークションで8万円前後で取引されているようです。A-30が20万円程度の中古価格であることを考えると、かなりおトクな価格帯になっているようで、マルチ・アンプ派にはお勧めの製品と言えます。