MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

オーディオ・ルームの大改造(その2)

 
 
 今回の「オーディオ・ルーム大改造」のプランをリストアップしてみると、、、。
 
(1)天井を全部剥し、天井をさらに高くする(低域の定在波の改善)
(2)天井と床との平行面をなくす(フラッター・エコーの回避)
(3)壁板を二重に補強する(低域の押し出しを強化)
(4)さらに壁全面にムクの「檜材」を貼り付ける(中高域の響きの改善)
(5)各コーナーに「吸音ブロック」を設置する(低域のキレの改善)
 
  まず(1)の天井高については、15年程前に隣町に建てた以前の家のオーディオ・ルームは、相手が大手ハウジングメーカーだったことから細かい要求を通せず、考えていた程は天井高を取れませんでした。 そのため、現在の家(約9年前)を建てるときには、可能な限り天井高をかせぎたい旨、工務店と打ち合わせをして建設しました。しかし、途中で細かいチェックができなかったこともあって、結局「天井高2750ミリ」のオーディオ・ルームとなってしまいました。(無理をすれば、もう少し高くできるのが分かっていたので残念です。)
 
  SS誌等で活躍されている石井氏の記事によれば、天井が低いと最も大切な50~150Hz辺りに定在波の影響による大きなピークやディップが現れるとのこと、しかしこれは天井高を上げることよって改善できる、とあります。 SS誌の石井氏の記事を読みあさり、何回もその測定データを見ていると、ムラムラとモチベーションが高まってきて、ついに今回の大改造を始めることになったのです。
 
  我家のオーディオ・ルームの床は、一般の床よりも掘り下げて地面に300ミリのコンクリートを流し、その上に直接フローリングを貼ったものなので、もうこれ以上は低くすることができないし、天井高をかせぐためといっても、いまさら階上にあるリビング・ルームを持ち上げる訳にもいかないので結局、現状の1階床から2階部分の床板までがリミットになります。 実際に図面でチェックしてみると、1階の天井から2階の床まで(いわゆる天井裏)は 500ミリ程あることが分かりました。しかし実際にはどうしても避けられない「太い梁」があるので、天井高の実効増加分は「300ミリ」程度となる計算です。 現状の天井高2750㎜プラス300㎜で合計「3050ミリ」の天井高、、、、まあそこそこ良い数字だと思います。
 
イメージ 1
 
  どの様なデザインの内装仕上げにしようか、、、。以前のオーディオ・ルームは天井だけチーク材の仕上げとしましたが、ピュア・オーディオだけでなく天井に取り付けた BARCOのプロジェクターの映像を楽しむためのAVルームでもあったため、壁はコンパネ3枚重ねとし、比較的暗い色調の仕上げで音質的には80点でした。 しかし現在の部屋は、新築当初からなぜか音質が気に入らず、「無難な色調」である以外、何の特徴もない部屋となってしまったので、これを何とかしたい、、、(満足度90点位まで持って行きたい)。  
 
 インターネットでマニアのオーディオルームをいろいろ見回している時にYahooブログで見つけたのが、茨城県に住んでいらっしゃるというオーディオ愛好家のお部屋、おぉっ、素晴らしい、、何という美しい部屋だろうか、、、全面に明るい無垢の木材を使用した素晴らしいオーディオ・ルーム、天井高もおそらく優に4m以上あろうか、広さも30畳以上あるのではないか、決して絢爛豪華な派手さではなく、その部屋のオーナーのセンスの良さが随所に感じ取れるオーディオルームでした。 
 
 ここまでのレベルを実現することは到底不可能ですが、そのオーナーの素晴らしいセンスを見習って、何とかその美しい部屋の雰囲気だけでも出そうと考えました。
 
  しかし、そっくり物マネでは申し訳ない、そこで以前、オーディオ仲間達から「吸音処理が少なくて響きがとても綺麗だった」と聞かされながら、しかし結局行けずにクローズとなった目黒の旧パイオニア本社の試聴室「HINOKI」を再現しようと、100ミリ幅、10ミリ厚、長さ2mの無垢の檜材を1枚1枚、下地材を2枚に補強した壁パネルの上に貼り付けることにしました。
 
  これで中高域の響きの良い部屋を目指し、新オーディオルームを製作して行こうと思います。