MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

オーディオ・ルームの大改造(その16)


 
 毎回、天井への取付けや貼付け作業は本当に大変、首や背中は痛くなる、穴あけをするときに真下に目があるので切粉が目に入ったり、危うく脚立から落ちそうになったことは1回や2回ではありません。 ミケランジェロが大聖堂の天井にフレスコ画を描いた時はきっと大変だったろうな、とその苦労が理解できる様な気がします。 

しかし、我家のオーディオルームに入って、最初に目に入るのがレイオーディオRM-6Vとこの傾斜天井パネルなので、ここは何とか気を抜かずにモチベーションを高めてやって来ました。

 完成して下から見上げてみると、ハデなこれ見よがしの印象はそれ程なく、まあ結構イイ感じではないか、と自画自賛しています。 

これでこのオーディオルームの天井の中央にある2本の太い梁もほとんど隠れ、その脇に固定してある4本の黒いコンジットパイプ(LANケーブル用)も大部分は視覚的に収めることができ、全体的に以前の「工事現場」の雰囲気がほとんどなくなった、それだけでも満足しています。(ここまで来るのにまるまる2年近くかかってしまいました。)

 

イメージ 1

 さて、本来の目的である「フラッターエコーは?」というと、オーディオルームの中央、つまり4枚の傾斜天井パネルの下辺り(リスニング・ポイント)で「パンッ!パンッ!」と手を叩いてみても、以前のようにフラッターエコーが尾を引くことがなくなり、「ヨシッ、大成功!」といったところです。あまり吸音面を表に出さずに檜材でライブ感を保ったまま、フラッターエコーを低減しようという試みはうまく行ったようです。

 しかし、またまた新発見、この傾斜天井パネルの取り付けてあるエリアの後ろ側、ちょうどリスニングポイントの後ろで「パンッ!」と手を叩いてみたら、まだフラッターエコーが残っているエリアがあったのです。 このエリアは、檜貼りの天井に照明用のダクトレールが取り付けてある平面天井なので、「ここにも傾斜パネルを?、、、」ということになると、また数ヶ月かかってしまいます。

 何か良い方法はないだろうか、と試しに「1m四方のスポンジ」をこのエリアの天井の真ん中に張り付けてみました。「パンッ!」と手を叩いてみると、、、何も変わらない、、、。それではこのスポンジを右半分、あるいは左半分に移動して「パンッ!」、やはり何も改善されない。だんだんと落胆してきて、残りの檜材の本数を数え始めました。ここにも傾斜天井パネルを設置するとなると、オーディオルーム全体が傾斜天井パネルを取り付けた状態になります。こんなことなら最初からオーディオ・ユニオンの天井の様に全体をクサビ形にしておけば良かった、、、。

 現在、左右のRM-6Vの外(壁)側に設置してあるQRD (高サ180cmのディフューザーとアブフューザー)と同じ物をもう1セットずつ追加すれば、以前の経験から、このフラッターエコーは消せるんじゃないだろうか、と考えているのですが、元々QRDのようなジグザグした音響反射板を設置していくのは(ただ単に外観上の理由から)あまり好きではないので、部屋全体のデザインにマッチしたものにしたいと考えています。 

現時点ではこのまま仕上げて、現状の床にカーペットを部分敷きした状態で音響特性と残響時間を測定し、そこから音楽を楽しみながらゆっくりと調整して行こうと思います。