MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

クロス・オーバーのセッティング



 現在、我家では、クロス・オーバーを「350Hz」、スロープを「96dB/Oct」に設定して、良い結果を得ています。 DEQX デジタル・チャンネル・ディバイダーのおかげで、「96dB/Oct」と、FIRフィルターのおかげで位相回転ゼロのクロス・オーバーが実現できています。

 特に、ホーン・ドライバーの低域側は、急激な「96dB/Oct」スロープを設定をすることによって、かなり低い(350Hz)周波数までホーンロードの限界を逸脱せずに使うことができています。 上記の特性を見ると、まだ余裕があり、320Hz辺りまで下げられることが分かります

 

イメージ 1

 Rey Audio や Exclusive の純正LCネットワークは、タイム・アライメントを考慮した高度な設計が施されていいますが、この様な低いクロス・オーバーをLCネットワークで実現するのは難しいと思います。 最近のRey Audio純正のネットワークのクロス・オーバーは420Hzとなっていますが、この辺りが限界と思われます。LCネットワークではホーン・ドライバーの低域側は、12dB/Octを選ばざるを得ないのです。なぜなら、ウーファー側を36dB/Octに設定し、この時間軸の遅れを利用していわゆる「タイム・アライメント」を行なっているからです。(もしホーンドライバー側も36dB/Octとしてしまうと、ウーファー側と同一の時間軸遅れとなり、結局タイム・アライメントが不可能となるからです。)

 以上のように、デジタル・チャンネル・ディバイダーならではの特性を使って、今後もRM-6Vの高い可能性を追求していくつもりです。