MilesTAD’s Blog

自分の一生涯の趣味として続けているオーディオのブログです。

Apple IIe と Macintosh


 Apple 社のコンピューターを使い始めたのは、私の場合は「Apple IIe」という製品が初めてだったので、もうかれこれ四半世紀以上も前になると思います。
 Apple 社が初めて「これはパーソナル・コンピューターという物です」と発表し、「パソコン」という言葉が生み出されました。 まだHDDは搭載されていなくて、すべてフロッピー(それも5インチ)がデータのストレージとして一般に使われている頃でした。まだアイコンもマウスも世の中に存在しない時代、しかしIBM社の製品と比べても圧倒的に小型で、一目で欲しくなる「キュートな外観」を持っていました。

 その数年後、「Macintosh」(下の写真)と呼ばれる、さらに可愛らしい外観の製品が発表されました。

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初代 Macintosh

他社の製品は「真っ黒の画面にDOS文字だけ」だったのに、Macintoshはデスクトップに「アイコン」が並び、「マウス」を使ってすべてのコマンドを動かす、、、。 Macintoshは、世界中の人々が初めて「アイコンとマウス」を見せられ、使ってみて驚かされた製品でした。

 他社が「5インチ」フロッピーを搭載しているのに対し、Macintosh には新しい「3.5インチ」が採用されていました。 ソニーが新開発したこの3.5インチフロッピーは、当時のIBM主導のコンピューター業界では、5インチおよび8インチ・フロッピー(IBM が開発)が主流で、3.5インチフロッピーのシェアはなかなか広がりませんでした。その状況のなか、新しいモノ好きの HP 社とApple 社の2社だけが3.5インチフロッピーの採用を決めた、という話を聞いた事があります。 この2社は、当時から先進的だったことが分かります。
 
 さて、初めての「Macintosh」は、とても奇麗で可愛いデザインの箱に入って届きました。 値段は「120万円!!」。 

当時はインターネットなどまだ世の中に存在しない時代、これで何をやりたいのか、何をやるつもりなのか、自分でも自覚していない状態で購入した初めての「Mac」。高速道路もサーキットもない時代に、ただ欲しいからとポルシェ・カレラRSを買ってしまった、という感じ。 

 IBM PCでは、ファイルをコピーするためにはキーボードから「COPY B:」と打ち込まなければならないのに、Macintosh では、「マウス」を動かして「アイコン」をコピー先のフォルダーへ重ねるだけでコピー完了!、、、。オォッ、何と素晴らしい!!、、この「興奮」を味わえるだけでも十分、、、1セット「120万円」を出した価値はあるよ、ねっ!、、、と当時のMacファン達(私も含めて)は皆、そう考えていたと思います。